抗議

http://www.asahi.com/national/update/0824/TKY200608240140.html

 直木賞作家の坂東眞砂子さん(48)=仏領タヒチ島在住=が、自分の飼い猫が産んだ子猫を野良猫対策として殺している、と日本経済新聞に書いたエッセーが波紋を呼んでいる。坂東さんは避妊手術も「生まれてすぐの子猫を殺しても同じことだ」と述べているが、日経に批判や抗議が殺到している。
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 日経には、23日までに約300件のメールと約60件の電話が寄せられ、「不快だ」「理解に苦しむ」などの抗議が中心だという。日経社長室は「原稿の内容は、筆者の自主性を尊重している」と説明している。


一般に日経が本当に筆者の自主性を尊重しているのかどうかは分からないけど、ここに書かれている日経社長室の言い分はもっともだ。こういう抗議行動は投稿内容に編集サイドが口を出す言い訳を与えることになってしまう。抗議するなら坂東氏本人にすればいいのに。


…と思ったら、こういうのがあった。


唄箱日記

 今朝、この記事について、日経に問い合わせ電話をしてみたのだけど、担当の中年男のあまりの酷さに、更に混乱してしまった。「どうせネットかなんかで見たんでしょ」に始まり、「表現の自由」の一点張りだった。「自由には責任が伴いますよ」と言えば「そんな大袈裟にするような問題じゃない」。動物愛護法のことを持ち出したら「それ何条に書いてあるか言えるの?」と聞かれ、「20条と27条にあります*1」と答えて読み上げたら、一瞬ひるんだあとで急に声を荒げ、「それ日本での話でしょ、タヒチの法律調べてから言えば?」あげく「自分の猫をどう扱おうと個人の勝手だろ」最後は「じゃああんたは牛や豚は食べないわけ?」だと…。名前を聞いても「会社の規則だから答える義務はない」。最後まで敬語すら使わなかった。あまりにも酷すぎる。録音しとけば良かった!口惜しい…。


本当ならこれは確かにひどい、というか、いかにも頭の悪い対応だ。問い合わせ主の言うことをよく聞いた上で、このコラムは内容・表現方法ともコラムニストに一切をお任せしているので何卒ご理解いただきたい、と丁重に説明すれば印象が違うだろうに。


あと、コラム等の内容は社の意見とは別物ということをはっきりさせて、それをどこかに明記するべきと思った。


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