原子力村
http://www.asahi.com/national/update/0412/TKY201104120085.html
福島第一原子力発電所の事故についてレベル７とすることを発表する原子力安全・保安院の西山英彦審議官（左）と広瀬研吉内閣府参与＝１２日午前１１時４８分、東京・霞が関、高橋雄大撮影
４月１０日に非公開で開かれた安全委の臨時会で保安院の黒木慎一審議官は「最悪の事態は今は脱した」と報告している。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110328/plc11032823490023-n1.htm
広瀬氏は平成１１年のＪＣＯ（茨城県東海村）の臨界事故の対応にあたった経験があり、その後、[原子力安全]委員会事務局長や原子力安全・保安院長を歴任した。
広瀬氏の略歴を見てみる。
http://www.meti.go.jp/discussion/topic_2007_06/window_01.htm
広瀬 研吉（ひろせ・けんきち）
昭和２３年生まれ。九州大学大学院工学研究科卒業。４９年４月科学技術庁入庁。同庁原子力安全局原子力安全課長、経済産業省原子力安全・保安院審議官（実用発電用原子炉担当）、内閣府原子力安全委員会事務局長、(独)物質・材料研究機構理事等を経て、平成１７年９月より原子力安全・保安院長。
spyseeからはもう少し細かい情報が拾える。
http://spysee.jp/%E5%BA%83%E7%80%AC%E7%A0%94%E5%90%89/1120229/#lead
【名前】広瀬研吉 （ひろせけんきち）
【略歴】
昭和49年九大工卒、科学技術庁入省
平成 4年6月科学技術庁研究開発局海洋開発課長
平成 6年7月原子力安全核燃料規制課長
平成8年10月科学技術振興事業団科学技術理解増進室長
平成10年6月原子力安全局原子力安全課長
平成13年1月原子力安全・保安院審議官（実用発電原子炉担当）
平成14年8月文部科学省大臣官房審議官（科学技術・学術政策局担当）
平成15年7月内閣府原子力安全委員会事務局長
平成16年7月独立行政法人物質・材料研究機構理事
平成17年9月より現職
http://www.nisa.meti.go.jp/text/kouho... より抜粋
この道ではだいぶシニアな人っぽい。こういう人に発表をさせたというのは、政府が今回の発表を特に重要なものとみなしているということか。
次に黒木氏の略歴を見てみる。
http://www.oita-press.co.jp/column/124287368852/2010_128228182312.html
【くろき・しんいち】別府市出身。別府鶴見丘高校、九州大学工学部卒、同大学院工学研究科修了。１９８２年、科学技術庁入り。在ロシア大使館１等書記官、内閣府原子力安全委員会事務局規制調査課長、文部科学省留学生課長、同省原子力安全課長などを経て、昨年７月から現職。５２歳。
他に以下の諸ページ。事業評価書‐平成16年度新規・拡充事業、継続事業、及び平成14年度達成年度到来事業‐：文部科学省
http://www.mext.go.jp/a_menu/hyouka/kekka/03082902/060.pdf
http://scfdb.tokyo.jst.go.jp/pdf/20051680/2007/200516802007rr.pdf
http://www.jst.go.jp/announce/hyouka/h15institute/h15gyoumuhoukoku.pdf
http://crds.jst.go.jp/output/pdf/06ar18.pdf
http://www.jaif.or.jp/ja/seisaku/jinzai-kyogikai_report0904.pdf
http://ten.tokyo-shoseki.co.jp/news/detail.php?id=20080711180319
国内ニュース-人- ＜人事＞経済産業省
http://www.oita-press.co.jp/column/124287368852/2010_128228182312.html
これらを総合すると次のような経歴か。
1982年 科学技術庁入庁
...
時期不明 内閣府原子力安全委員会事務局規制調査課長
(...)
（2003年8月時点） 文部科学省高等教育局留学生課長
（2004年4月，2006年3月時点，〜2007年7月） 独立行政法人科学技術振興機構国際室長
2007年夏？ 内閣府政策統括官（科学技術政策・イノベーション担当）付参事官（原子力担当）
2008年7月 文部科学省科学技術・学術政策局原子力安全課長
2009年7月 原子力安全・保安院審議官（現職）
ちなみに1991年から3年間在ソ連（後にロシア）大使館にいたらしいので、佐藤優氏と元同僚だ。
原子力行政は内閣府（原子力委員会、原子力安全委員会）、経済産業省（原子力安全・保安院）、文部科学省と分かれていても、技官はぐるぐる回っているんだな。原子力安全・保安院を経産省から独立させるという話が浮上しているらしいけど、こういう異動パターンをそのままにするとしたらどれほどの効果があるのだろう。
