さようなら
「さようなら」の語義、語源を見てみた。
さよう-なら【左様なら】 ・・ヤウ・・
〔感〕
(元来、接続詞で、それならばの意)別れの挨拶語。さよなら。
『大辞林 第二版』(三省堂):goo辞書 - 国語・英語・四字熟語のオンライン辞書
さよう-なら ―やう― 【左様なら】
〔「さようならば」の意〕
4 5 (感)
別れるときの挨拶(あいさつ)の言葉。さよなら。
4 (接続)
それなら。
「―のちに来ませず/滑稽本・膝栗毛 4」
ふむふむ。で、「さよう」を見ると。
さ-よう【然様・左様】 ・・ヤウ
そのとおり。そのよう。そう。「―でございます」「―、ごもっとも」
『大辞林 第二版』(三省堂):の検索結果 - goo国語辞書
さよう ―やう 0 【左様/▽然様】
(形動)[文]ナリ
前の内容を受けて、「そのような」「そのとおりの」の意に用いる。
「―なことは存じません」「―なる人になりては、ドメニカが許には居られぬにや/即興詩人(鴎外)」
(感)
(1)相手の話を肯定するときに用いる。そうだ。そのとおり。
「―、私が致しました」
(2)物を思い出したりしたときに用いる。そうそう。そういえば。
「―、あれは私が八歳の時のことでした」
――然(しか)らば
〔「さよう」と受けて、「しからば」と切り出す、武士などが挨拶(あいさつ)に用いた言葉から〕そうであるならば。それならば。
「―顔を洗つて出直しませうかな/吾輩は猫である(漱石)」
んん? 「前の内容を受けて」なのに、なぜ「左」様なの? 前の内容だったら前述、(横書きで)上記、(縦書きで)右記に相当するんじゃないのかな。「右様」なら分かるけど、なぜ「左様」なんだろう。なぜ「うようなら」ではなく「さようなら」なんだろう。昔から気になっていました。誰か教えてください。
(追記)akahimoさんより。
「素朴な疑問 QA220」の回答によると、本来は「然」であって、「左」はただの当て字だということのようだ。どこまで確かなのかはわからないけど。
毎度ご教示どうもありがとうございます。m(__)m